| 国 | コロンビア | 標高 | 1850m |
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| エリア | ウィラ県サンアグステン | 品種 | アラビカ種・カツーラ亜種・ブルボン亜種・ティピカ亜種 |
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| 農園主 | アロマンドロ氏 | 生産方法 | トラヂィショナル |
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| 乾燥 | ビニールハウス内で 2 段式のアフリカンベッドを使用 | 選別 | 異物除去→脱穀→スクリーン選別→比重選別→電子選別→ハンドピック |
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| 100g | 200g | 500g | 1kg |
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| 1350円(税抜) | 2700円(税抜) | 6425円(税抜) | 12150円(税抜) |
夜ウィラの山あいに、まだ眠る森の気配が漂う。
霧の向こうで若い葉が光を待ちながら、静かに朝の呼吸を繰り返している。
パライソ農園の木々は、その呼吸の中で目を覚ます。
果実たちは夜露をまとい、陽のぬくもりに溶けていくようにゆっくりと色づく。
アプリコット、シトラス、カカオ。
その香りは、遠くの記憶をくすぐるようにやわらかく、
まるで春先の風が肌を撫でる瞬間のように、何かを始めたくなる衝動を運んでくる。
若き農園主アロマンドロの手が、発酵という時間を静かに導く。
粘質を残したチェリーは、
自然の力と人の意図のあいだで調和を見出し、
やがて“春”という名のマイクロロットになる。
ひと口ふくむと、
酸はやさしく、甘みはふくらみ、
やがてスムースな口当たりが心の奥に静かに波紋を描く。
それは言葉を越えた感覚の余韻であり、
“この土地でしか生まれない時間”の証。
パライソ――楽園という名をもつこの丘で、
季節はゆっくりと円を描く。
花が咲き、果実が実り、また静けさが訪れる。
その循環のすべてが、
いま、この一杯の中に息づいている。
心の奥に、小さな春が灯る。
それは語られずとも伝わる、
“コロンビアという大地の優しさ”の形。
パライソ農園
農園主:アロマンドロ
標高:1850m
面積:6ha
栽培品種: アラビカ種・カツーラ亜種、ブルボン亜種、 ティピカ亜種 生産量: 7.5t/年間
精製 :トラディショナル ウオッシュド
乾燥: ビニールハウス内で 2 段式のアフリカンベッドを使用。 選別:異物除去→脱穀→スクリーン選別→比重選別→電子選別→ハンドピック
コロンビア南部ウィラ県サンアグスチンは、マグダレナ川源流、アンデス山脈と渓谷に囲 まれた緑豊かな地域で、昔から高品質なコロンビアコーヒーの産地として有名です。 サンアグスチンの町から車で約30分、険しい山道を進んだアルゼンティーナという地域 にパライソ農園はあります。
パライソ農園の若き農園主アロマンドロは、現在 22 歳。5 人兄弟の次男で幼い頃から、父 から農園での仕事を学び、2013 年から父親のカルロス氏から農園を受け継いでいます。 パライソ農園のマイクロロットはスペイン語で「春」のイメージでラ・プリマベーラと名 付けられました。イメージの通り 1 年中、日本の春のような気候で昼夜の寒暖差と標高 1850m という恵まれた環境が完熟したチェリーの甘味を引き出しています。 また、精製はコロンビアの伝統的な手法を取り入れています。ミューシレージ(粘着質) を残したまま発酵工程を行うことで、チェリーの甘味を最大限に活かしています。 そこから生まれる、フルーティーな香りと甘みのある滑らかなボディを体感できます。
フレーバー:アプリコット
アシディティ:シトラス
マウスフィール:スムース
ボディ:ミディアム
アフターテイスト:カカオ